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柔らかな陽射しの秋の一日でした。
 
「今のところ、手術後の経過には問題ないようですね。」  思わず安堵の大きな吐息が口からこぼれて。
 
 
最近、身近な人たちの辛い話に遭遇します。
 
60半ばで余命半年。最期の個展と覚悟を決めて、大勢のお客さんたちに穏やかに応対されていたSさん。
 
中学以来40年ぶりに会ったKは延命治療を断ってホスピスに行くという。 薄い笑顔を正視できなかった。
 
 
遅かれ早かれ誰にも平等なその日に向かって今日の一日がある。 めっきり秋めいた陽射しが教えてくれます。
 
今まで同様これからも大したことはできないけど、せめて心の矜持と豊穣をという願い。それを許さない現実。
 
むせ返るような稲穂をかき分け、彼岸花をわざと蹴散らして、気持ちばかりがざわざわと騒ぐ秋の一日。