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      三回チャレンジして、やっと見学の許可がおりました。
      見学の時間は先方が勝手に決めてくれます。
      20分前まで門は開きません。ベンチひとつ無い炎天下で待ちます。
 
      やっと、開きました。 皇宮警察の衛士の方が一人一人をチェック。
      次の受付では身分証明書の提示を求められます。
      この後はきっと身体検査だなと覚悟したけど、さすがにそれは無かった(笑)。
 
      宮様の別荘を見学させていただくんだもの。こんなこと当たり前です。
      18歳未満は入場できないんだって。 ガキにこの良さが分かるものですか。
 
      簡単なビデオが何となく放映されたあと、案内の方が登場。
      色々な注意事項を拝聴します。
      抽選に当たった幸運な24人が一列になって見学します。
 
      スケッチなんかとんでもありません。 カメラもスナップだけ。
      最後尾には衛士の方が、羊飼いのようにピッタリくっついてくれます。
      うっかり苔を踏もうものなら、すぐにご注意が飛んできます。
 
 
      やはり桂離宮は日本の宝です。 完璧にすごいです。 打ちのめされました。
      日本の美意識がいたるところに凝縮しています。こんな所は他にはありません。
      ブルーノ・タウトじゃなくても、泣きたいほど美しいと思います。
 
      こんな斬新な意匠やシンプルな構成が江戸の初期にあったことに驚きます。
      モダニズムやらポストモダンやらと建築は発展してきたように見えるけど、
      束になっても桂離宮の宇宙にはかなわない、そんな気さえしてきます。
 
      だから決して、オープンハウスなんかにしちゃいけません。
      見せてやる、という空気に腹を立てるなんてとんでもない。
 
       ゆっくり、気ままに一日過ごしたい、なんて身の程知らずというものです(笑)。